温泉水中におけるステンレス鋼の腐食事例解析とチタンによる対策

書誌事項

タイトル別名
  • Case Analysis of Stainless Steel Corrosion in Hot Spring Waters and Using Titanium as a Measure against Corrosion

説明

群馬県草津温泉における温泉施設で硫化水素を含む酸性硫酸塩・塩化物温泉に使用されたステンレス鋼製手摺(SUS304)の湯浸漬部が約2カ月で腐食により全面的に溶解した.腐食したサンプルを解析し,現地に残っている手摺の観察,源泉での浸漬試験と自然電位の測定などを行った.その結果,腐食原因は低pH(pH 2以下)および遊離硫化水素の腐食作用と考えられた.pH 2 以下の二つの源泉において硫化水素を含む泉質だけに発生したことから特に硫化水素の影響が大きく,SUS304の活性溶解を早めたものと考えられる.対策としてステンレス鋼の代わりにチタン製手摺を使用し,約18カ月後において発銹や局部腐食の発生はみられない.

収録刊行物

  • 材料と環境

    材料と環境 60 (11), 491-496, 2011

    公益社団法人 腐食防食学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (1)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001206258505088
  • NII論文ID
    130004696151
  • DOI
    10.3323/jcorr.60.491
  • COI
    1:CAS:528:DC%2BC38XhsVGlsb0%3D
  • ISSN
    18819664
    09170480
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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