亜鉛めっき鋼板表面のマンニッヒ変性フェノール樹脂の耐食性におよぼす焼付温度およびリン酸の影響

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タイトル別名
  • Effect of Curing Temperature and Phosphoric Acid on Corrosion Resistance of Mannich-modified Phenolic Resin on Galvanized Steel Surface

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説明

亜鉛めっき鋼板のクロメート代替として,マンニッヒ反応によりアミン変性したフェノール樹脂を検討した.樹脂皮膜の耐食性は,焼付け温度(80-200℃)が高いほど良好で,リン酸を添加することによってさらに向上した.焼付け温度とリン酸添加の影響を明確するために皮膜の表面自由エネルギー測定,赤外吸収分析,GDS分析,XPS分析などを実施していくつかの知見を得た.160℃以上の高温で変性アミンのジエタノールアミンが脱離して自己架橋反応が進行するため皮膜が疎水性になることがわかった.リン酸添加樹脂においては,架橋反応の際にジエタノールアミンと共に脱離したリン酸が樹脂中に拡散し素材の亜鉛めっきとの界面に不溶性のリン酸皮膜を形成することがわかった.電気化学測定によって,不溶性リン酸皮膜はカソード反応(溶存酸素の還元反応)を抑制していることが明らかとなった.

収録刊行物

  • 材料と環境

    材料と環境 63 (1), 17-24, 2014

    公益社団法人 腐食防食学会

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参考文献 (14)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001206258635776
  • NII論文ID
    130004678971
  • DOI
    10.3323/jcorr.63.17
  • COI
    1:CAS:528:DC%2BC2cXlslaltr0%3D
  • ISSN
    18819664
    09170480
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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