バッチ式流動試験環境における炭素鋼および低合金鋼の腐食挙動

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タイトル別名
  • Corrosion Behaviors of Carbon Steel and Low Alloy Steel under Batch Type Flow Test Environments
  • バッチシキ リュウドウ シケン カンキョウ ニ オケル タンソコウ オヨビ テイゴウキンコウ ノ フショク キョドウ

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抄録

<p>ボイラー水環境に用いられる炭素鋼管の腐食は思いもよらない環境流動条件によって加速されることがある.流れ加速腐食(FAC)は通常炭素鋼表面に形成される酸化皮膜の溶解や,金属イオン,溶存酸素および環境物質の物質移動によって説明される.しかしながら,腐食機構は実験レベルあるいは現場で,詳細に証明も再現もなされていない.本研究ではバッチ式容器内にpH9.0, 9.2,温度393, 413 K,ギア式回転子を用いた流動環境条件で炭素鋼および低合金鋼の腐食/エロージョンコロージョン試験を行った.腐食機構を明らかにするために全腐食量を酸化皮膜中の鉄量と,溶液中に溶け出した鉄量に分けた.鋼表面および溶液中の塊状浮遊物,浮遊粒子は走査型電子顕微鏡(SEM, EDX)で観察され,分析された.結果として鋼表面が露出している部分や皮膜に割れが観察されたことから,鋼表面から鉄が部分的に溶解している可能性,塊状浮遊物が皮膜の機械的なはく離によって生じた可能性を示唆した.鉄の溶出率は皮膜の性質および流動条件に依存した.</p>

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