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- 南雲 道彦
- 早稲田大学名誉教授
書誌事項
- タイトル別名
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- Hydrogen Embrittlement Associated with Phase Transformation (Appendix : Assessment of the Susceptibility to Hydrogen-related Failure)
- ソウ ヘンタイ ニ トモナウ スイソ ゼイセイ フ スイソ ゼイセイ ヒョウカホウ
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説明
水素化物生成やマルテンサイト変態を伴う水素脆性の特徴と機構を概観した.準安定オーステナイト系ステンレス鋼,Nb,V及びTiとその合金を対象とした.オーステナイト系ステンレス鋼の水素脆性はオーステナイトの安定性に敏感で,水素は水素化物を前駆体としてマルテンサイト変態を助長する.しかし,マルテンサイト自体が必ずしも脆化の原因ではない.き裂先端で転位のダイナミックスに伴う格子欠陥の生成がひとつの要因になる.NbやVではき裂先端の継続的な応力誘起水素化物生成がき裂の進展経路となる.Tiでは水素化物は必ずしも主要因ではない.超弾性及び形状記憶NiTi合金では水素脆化はマルテンサイト変態に伴って顕著になり,格子欠陥を誘起するダイナミックスが作用しているようである.補章として水素脆化感受性評価法に水素量を用いる手法の問題点を述べ,水素に反応する力学特性を新しいクライテリアとすることを提案した.
収録刊行物
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- 材料と環境
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材料と環境 57 (7), 301-317, 2008
公益社団法人 腐食防食学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001206260167296
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- NII論文ID
- 10021170929
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- NII書誌ID
- AN10235427
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- ISSN
- 18819664
- 09170480
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- NDL書誌ID
- 9584256
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- Crossref
- CiNii Articles
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可