抗菌薬感受性測定法検討委員会最終報告(2007年)
Search this article
Abstract
1968年にわが国独自の最小発育阻止濃度 (MIC) 測定法である寒天平板希釈法が制定された。その後諸外国でのMIC測定法との間で2, 3の差違がみられたことから, 1981年に三橋進委員長により再改正版が報告され現在まで使用されてきた (Chemotherapy, Vol.29, 1981)。<BR>この期間, 1979年に小酒井望委員長により嫌気性菌に関する寒天平板希釈法による測定法が制定され (Chemotherapy, Vol.27, 1979), 1990年には五島瑳智子委員長により一般細菌を対象とした微量液体希釈法が新たに追加承認された (Chemotherapy, Vol.38, 1990)。さらに斎藤厚委員長により, 一般細菌および栄養要求性の厳しい菌種を対象とした培地の検討および嫌気性菌を対象とした微量液体希釈法の検討がなされ, 1992年に第40回日本化学療法学会総会で提案し, 一部原案に修正を加えられた後, 学会標準法として設定された (Chemotherapy, Vol.41, 1993)。<BR>今回, 日本化学療法学会では寒天平板希釈法による測定法の改定が約20年近く行われていなかったことより再検討の依頼があり, 上記委員が委託され委員会が組織された。この委員会では1981年に再改定された測定法と国際的な標準法であるClinical and Laboratory Standards Institute (CLSI) の測定法を比較し改定のための検討を行った。
Journal
-
- Japanese Journal of Chemotherapy
-
Japanese Journal of Chemotherapy 56 (1), 49-57, 2008
Japanese Society of Chemotherapy
- Tweet
Details
-
- CRID
- 1390001206284243584
-
- NII Article ID
- 10020179341
-
- NII Book ID
- AN10472127
-
- ISSN
- 18845886
- 13407007
-
- Text Lang
- ja
-
- Data Source
-
- JaLC
- CiNii Articles
-
- Abstract License Flag
- Disallowed