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説明
JISの細菌アミラーゼ測定法の簡便な変法を考案し,これを用いて高濃度澱粉乳の酵素液化工程における細菌アミラーゼの耐熱性について実験し,次の結果を得た。1.細菌アミラーゼが耐熱性を保つためには,pHは5.5以上でなければならず,pH5.5よりは6.2の方がさらによかった。2.25%以上の高澱粉濃度域においてもなお,澱粉濃度が高い程アミラーゼ保護作用は顕著に大きかった。3.コーンスターチを細菌アミラーゼで液化する場合,(1)澱粉濃度を35/以上とし,(2)液化後のpHが6以下に下らないように澱粉乳のpHをあらかじめ水酸化カルシウムで調節し,(3)澱粉乳に対し約0.06%以上の塩化ナトリウムを添加すれば,細菌アミラーゼは95℃ においてもなお実用に供し得る程度に安定であった。
収録刊行物
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- 澱粉工業学会誌
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澱粉工業学会誌 16 (3), 92-95, 1968
日本応用糖質科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001206292415616
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- NII論文ID
- 130003715271
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- ISSN
- 18844871
- 04169662
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可