紫外線照射を用いた小核試験法によるDNA傷害の定量化と栄養学的研究への応用
書誌事項
- タイトル別名
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- An Ultraviolet Radiation-based Micronucleus Assay for Measurement of DNA Damage and Its Application to Nutrition Research
- シガイセン ショウシャ オ モチイタ ショウカク シケンホウ ニ ヨル DNA ショウガイ ノ テイリョウカ ト エイヨウガクテキ ケンキュウ エ ノ オウヨウ
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抄録
本研究の目的は, DNA酸化傷害測定法として, 紫外線照射を用いた小核試験法を確立すること, さらに本法が栄養学的研究に応用できるか否かを検討することを目的とした。WIL2-NS細胞を用いて紫外線照射時の小核出現率を求め, DNA酸化傷害の指標として用いた。その結果, UVA420 μW/cm2では小核の有意な増加は認められず, 一方UVB300 μW/cm2では0-5秒間で照射時間依存的に小核が増加した。さらに, ヒトリンパ球を用いた試験でも同様の結果が得られた。以上の結果から, UVB照射は, 小核試験法への応用が可能であることが示唆された。また, 女子高校生における血中β-カロテン濃度と紫外線照射法によって得られた小核出現率の間には有意な負の相関関係が認められた (r=−0.443, p<0.05) 。したがって, UVB照射によって増幅させた酸化傷害はβ-カロテンなどの抗酸化栄養素の評価に応用できることが示唆された。
収録刊行物
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- 日本栄養・食糧学会誌
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日本栄養・食糧学会誌 63 (3), 115-119, 2010
公益社団法人 日本栄養・食糧学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001206292615296
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- NII論文ID
- 10026500167
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- NII書誌ID
- AN00311992
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- ISSN
- 18832849
- 02873516
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- NDL書誌ID
- 10742825
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可