施用窒素形態がブルーベリーの生育並びに葉中窒素成分濃度に及ぼす影響

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タイトル別名
  • Effects of N Forms on Plant Growth and Fractions of Leaf N in Rabbiteye Blueberries
  • セヨウ チッソ ケイタイ ガ ブルーベリー ノ セイイク ナラビニ ヨウチュウ

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抄録

ブルーベリーのNH4及びNO3同化能力を明らかにする目的で, 施用N形態とともに培養液のN濃度またはpHを変えて, ラビットアイ•ブルーベリーを砂耕し, 生育と体内N成分濃度を調べた.<br>施用N濃度が14ppmの場合には, いずれのN形態でも生育が悪く, N形態間で生育に有意差は認められなかった. 56ppmまたは140ppmでは, NH4区やNO3区よりもNH4NO3区で生育が優れた.<br>PH 7の場合にはNH4区の方がNO3区よりも生育が優れたが, pH 4と5.5の場合には両区間に有意差は認められなかった.<br>施用NH4濃度を高めると, NH4区では, 葉中NH4濃度が著しく高まったが, アミド態N濃度の上昇はわずかであった. 施用NO3濃度を140ppmに高めても, 葉, 根ともにNO3は蓄積しなかった. 亜硝酸はいずれの部位においても検出されなかった.<br>以上の結果は, ブルーベリーが過剰のNH4を同化する能力が劣り, NO3を吸収する能力が劣る作物であることを示すものと思われた.

収録刊行物

  • 園芸学会雑誌

    園芸学会雑誌 58 (4), 865-869, 1990

    一般社団法人 園芸学会

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (6)*注記

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