カラムナータイプリンゴ‘タスカン’における栽植密度と生育,果実品質との関係
書誌事項
- タイトル別名
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- Relationship among the Planting Density, Tree Growth and Fruit Quality of Columnar-type Apple Tree 'Tuscan'
- カラムナータイプリンゴ タスカン ニ オケル サイショクミツド ト セイイク カジツ ヒンシツ ト ノ カンケイ
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抄録
マルバカイドウ台木に接ぎ木した‘タスカン’を用い,栽植密度と樹の生長,果実品質との関係について検討した.樹冠中・下部の相対光量子量は減少し,この低下割合は高密植ほど著しかった.樹齢の進行とともに樹冠中・下部の新しょう量は減少した.花芽着生数は樹冠下部ほど少なかった.樹体生育量および収量と栽植密度 (ρ) の間に 1/X = Aρ + B(X は樹体生育要因,A,B は栽培要因によって決まる係数)の式が成立することが明らかになった.さらに,果実重 (W),果汁糖度 (B) および果汁酸度 (A) と ρ の間に W = K1ρ−a1, B = K2ρ−a2, A = K3ρ−a3 の式が成立することも明らかになった.以上のことから,過度の密植は樹冠内の光環境条件を悪化させ,樹当たりの樹冠拡大抑制や果実品質低下を引き起こすと考えられた.そのため,カラムナータイプの特性を生かすためには,樹の良好な受光態勢の維持ができる栽植密度を選択することが重要であると考えられた.<br>
収録刊行物
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- 園芸学会雑誌
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園芸学会雑誌 75 (3), 276-283, 2006
一般社団法人 園芸学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001206301358336
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- NII論文ID
- 110004718509
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- NII書誌ID
- AN00025257
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- ISSN
- 1880358X
- 00137626
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- NDL書誌ID
- 7906616
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- Crossref
- NDL-Digital
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可