果実追熟に対するエチレン効果の機作に関する研究 (第1報)

書誌事項

タイトル別名
  • Studies on the Mechanism of Ethylene Action for Fruits Ripening I
  • 果実追熟に対するエチレン効果の機作に関する研究-1-
  • カジツツイジュク ニ タイスル エチレン コウカ ノ キサ ニ カンスル ケンキュウ 1

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説明

1. 緑熟バナナ果実の一部に100ppmのエチレンを与えると, 追熟を誘起させることができ, その効果はしだいに非処理部に広がつてゆき, クロロフィルの退色, 糖含量の増加が起こつた.<br>2.緑熟バナナ果実の一端に84ppmのエチレンを与えた場合, 処理を行なつていない他端からエチレン発生があつた. 炭酸ガス発生量もエチレンを与えると8時間~14時間の間に急激に増加したが, 処理部, 非処理部共に同程度に増加した. 環状剥皮をした果実では一端にエチレンを与えても, 非処理部からのエチレン発生はごく限られていた. このことから, 果皮がエチレンガスの移動またはその効果の移動に役割を果していることが明らかとなつた.<br>3. 90ppmエチレンで果実全体を処理すると, 2時間, 6時間処理では追熟が起こらず, 24時間処理では追熟が誘起された.

収録刊行物

  • 園芸学会雑誌

    園芸学会雑誌 42 (1), 75-80, 1973

    一般社団法人 園芸学会

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