マルバカイドウ台木リンゴ'ふじ'弘大方式半密植主幹形樹の樹冠内光条件と果実分布

書誌事項

タイトル別名
  • Within-Canopy Light Intensity and Fruit Distribution in Hirosaki University-Trained, Central Leader 'Fuji'/<I>Malus prunifolia</I> Trees
  • マルバカイドウ ダイギ リンゴ フジ コウダイ ホウシキ ハン ミッショク シ
  • Within-Canopy Light Intensity and Fruit Distribution in Hirosaki University-Trained, Central Leader 'Fuji'/Malus prunifolia Trees

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抄録

マルバカイドウ台木リンゴ'ふじ'の"弘大方式"主幹形樹 (栽植距離5m×3.5m) の樹冠内光条件と果実の分布特性について調査した. 樹の中心を通り樹列方向, 樹列と90度および45度方向の4枚の垂直格子面 (1区画が0.5m×0.5m) の各交点において, 曇天条件下で光量子センサーを用いて光合成有効光量子束密度の瞬間値の樹冠内相対値 (%INPPFD) を測定した. 果実数の測定も格子面において行った.<BR>樹列と45度の樹冠断面には約70%-80%の果実が分布し, 樹冠下部の主幹付近にまで多くの果実が着生していた. この樹冠断面における%INPPFDの等値線は, 頂部の不明瞭なやや扁平な形状を示し, 樹冠の上面および側面からの光がともに樹冠下部まで入りやすい状態になっていると推察された. これは最下段側枝を樹列と45度に配置して水平から45度上方に長く伸ばし, それより上方の側枝を格段に短く抑える独特の樹形によりもたらされたものと考えられた. 果実生産に適した光条件を備えた樹冠の厚さは, 著者らが前報で開心形樹について報告した値と同じく平均1.7mであった.

収録刊行物

  • 園芸学会雑誌

    園芸学会雑誌 63 (4), 711-718, 1995

    一般社団法人 園芸学会

参考文献 (5)*注記

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