子宮頸部癌の細織発生について, 上皮内癌及び早期浸潤癌の組織学的研究

書誌事項

タイトル別名
  • ON HISTOGENESIS OF CERVICAL CANCERS OF THE UTERUS. A HISTOLOGICAL STUDY ON <i>IN SITU</i> AND EARLY CARCINOMAS

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説明

子宮頸部癌の組織発生については, 従来扁平, 円柱上皮境界が重視され, ことに扁平上皮に重点が置かれて来た。また円柱上皮起原を重視する学者中にも, まずその扁平上皮化生があって, そこに発癌するとの解釈が多数を制する傾きを示してきている。これに反して著者等は例の早期癌手術子宮中, 26例の上皮内癌をも含め, その原発部位が, 主として円柱上皮領域内にあること, 円柱上皮癌の癌化後の化生的機転が, 子宮癌に最も頻度の高いいわゆる「類表皮癌」の組織像に導くものであること, の二つの具体的証拠を提出して, 子宮頸部癌の発生母地中, 円柱上皮起原を強調する。進行した101例の癌についても同様の結論が適用できることを認めた。

収録刊行物

  • 癌 45 (4), 567-579_4, 1954

    日本癌学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001206304217216
  • NII論文ID
    130007308350
  • DOI
    10.20772/cancersci1907.45.4_567
  • ISSN
    0016450X
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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