書誌事項
- タイトル別名
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- Two Cases of Cryptococcosis
- クリプトコツカスショウ ノ 2レイ
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説明
Cryptococcus neoformansは肺や中枢神経にとくに親和性が高く, 診断がむつかしく, 予後不良な疾患である. 骨クリプトコツカス症は極めてまれである. 今回, 我々は, もつとも一般的な型である髄膜炎を呈した36才男性と, まれな骨に限局性の29才男性の2症例を経験した. 前者は激しい頭痛, 嘔吐が主訴で来院し, 髄液から真菌を墨汁法で証明し, アンホテリシンBの静注と髄腔内注入により約8ヵ月後に髄液から真菌の消失をみた. 後者の症例は, 大腿骨頸部に, 骨破壊像をレ線的に認められ結核性病変の疑いで来院し, 骨病巣郭清と骨移植術を施行し, 摘出壊死組織からPAS染色にて真菌を証明した. アンコチルの内服で良好な経過をたどつている. 髄膜炎例は, 1年後に急性肝不全で死亡し, 剖検によりなお髄膜に真菌を認め, 薬剤の有効投与量の決定のむつかしさを痛感している.
収録刊行物
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- 医療
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医療 35 (11), 1041-1044, 1981
一般社団法人 国立医療学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001206312788352
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- NII論文ID
- 130004312878
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- NII書誌ID
- AN00017113
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- ISSN
- 18848729
- 00211699
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- NDL書誌ID
- 2475881
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可