血清脂質とくに過酸化脂質と加齢の関係

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タイトル別名
  • Change in Lipids, particulary in Lipoperoxide wtih Aging
  • ケッセイ シシツ トクニ カサンカ シシツ ト カレイ ノ カンケイ ニ ツイ

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抄録

老化に伴う血中脂質の変化を調査した. コレステロール, 中性脂肪は酵素法, 過酸化脂質測定は比色武内法, 蛍光法八木法が他法に比べすぐれていることを確認し, これを更に臨床検査上若干の変法を行つた. 20~49才29例, 初老群50~60才未満33例, 老年群65才~80才未満20例, 高年群80才~90才未満22例, 長寿群90才以上4例を対象にした. 各脂質値は, 過酸化脂質値を含めて青壮年群に比し初老群に頂値を示し, 老年群, 高年群と低下を示してくるが長寿群ではいずれの脂質値も再上昇を示した. 従つて50才台が老化を防護する上において脂質面から見て最も重要な時期であり, この年代の高脂血症を防ぐことが長寿を保つために必要と考えられる結果を得た.

収録刊行物

  • 医療

    医療 33 (3), 253-256, 1979

    一般社団法人 国立医療学会

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