簡易懸濁法の導入による薬剤科業務の変化―導入5年間の検討―

書誌事項

タイトル別名
  • Changes in Pharmaceutical Services over Past Five Years after Introduction of Medicine Suspension Method for Patients with Feeding Tube
  • カンイ ケンダクホウ ノ ドウニュウ ニ ヨル ヤクザイカ ギョウム ノ ヘンカ ドウニュウ 5ネンカン ノ ケントウ
  • ―導入5年間の検討―

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抄録

簡易懸濁法の導入による薬剤科業務の変化を5年間にわたって調査した. 本法は2002年11月より神経難病病棟を中心に導入し, 現在では11病棟中10病棟で実施している. 粉砕延べ剤数(調剤件数に処方日数を乗じた件数)は導入時8052件/月に対し, 2006年(導入5年後)には1508件/月に減少した. また, 調剤時間は2003年から2006年にかけて月あたり44時間短縮され, 薬剤師一人あたりの薬剤管理指導件数は53.7件/月から103.4件/月と大幅に増加した.簡易懸濁法を導入することにより神経難病病棟で頻用されるL-DOPA, ドパミンアゴニスト製剤などを粉砕調剤する際, 問題となる吸湿性, 光分解を回避できた. かつ, 本法の導入は調剤時間の短縮により, 服薬指導を中心とした病棟業務を充実する上でも有用であると考えられた.

収録刊行物

  • 医療

    医療 62 (4), 231-235, 2008

    一般社団法人 国立医療学会

被引用文献 (1)*注記

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