肺結核症の呼吸不全に関する研究 I

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タイトル別名
  • Studies on respiratory failure in pulmonary tuberculosis (First report)

抄録

化学療法が普及した今日でも, 活動性進展肺結核および結核後遇症, 肺結核手術後症例において相当数の呼吸不全が認められる. 我々はこれらを活動性肺結核(A群), 陳旧性胸膜炎(Pl群), 肺手術例(Op群), 肺合併症例(C群)の4病型に分けてスパイログラムと血液ガスを検討した. A群では%VCとPaO2の軽度の低下がみられるが経過中改善した. Pl群, Op群, C群では著明な%VCの低下, 軽度のPaO2の低下がみられた. 全例中低酸素血症は45%に, 高炭酸ガス血症は14%に認められ, 前者はPl群, Op群, C群に多く出現し, 後者はPl群, Op群に多く出現した. Pl群, Op群にHugh-Jones3度以上を示す例が多く, 肺野罹患面積の広さと相関した.

収録刊行物

  • 医療

    医療 40 (2), 148-154, 1986

    一般社団法人 国立医療学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001206313335552
  • NII論文ID
    130004313771
  • DOI
    10.11261/iryo1946.40.148
  • ISSN
    18848729
    00211699
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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