妊娠中のし好品(酒,タバコ,カフェイン)摂取と児の発育について(第3報)

書誌事項

タイトル別名
  • Smoking, Alcohol and Caffein Intake during Pregnancy and Infantile Birth Weight
  • ニンシンチュウ ノ シコウヒン サケ タバコ カフェイン セッシュ ト ジ ノ

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説明

妊娠中の嗜好品が児の発育に及ぼす影響を2地域で調査し, 妊婦及び父親の喫煙, 妊婦のアルコール, カフエイン摂取が児の生下時体重に与えた影響について, 母親の体重及び在胎週数の影響を除いて統計的に解析を行い, 以下のような結果を得た. (1)妊娠初期, 後期に月ビール2本以上摂取する群では, そうでない群よりも有意に生下時体重の大きな児が生まれる傾向をみた. (2)母親が妊娠前に喫煙した群では, 有意に生下時体重の小さい児が生まれた. またその他の妊娠期間に喫煙した場合も児が小さい傾向にあつた. 父親の喫煙と児の生下時体重との相関は認められなかつた. (3)アルコールとタバコの両方を摂取する場合の交互作用は認められなかつた. (4)紅茶5杯以上のカフエインを摂取した場合, 妊娠のいずれの時期にも, 有意に生下時体重の小さい児が生まれる傾向にあつた. (5)環境が異なると思われた2地域での調査では, 特に有意差は認められなかつた.

収録刊行物

  • 医療

    医療 35 (11), 1015-1020, 1981

    一般社団法人 国立医療学会

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