治療薬剤と悪性しゅようの発生 I  放射性物質,抗生剤,鎮痛消炎剤,降圧利尿剤

書誌事項

タイトル別名
  • Carcinogenesis and Clinically Used Drugs (I)
  • チリョウ ヤクザイ ト アクセイ シュヨウ ノ ハッセイ 1 ホウシャセイ ブ
  • ―放射性物質, 抗生剤, 鎮痛消炎剤, 降圧利尿剤―

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抄録

コールタール, ベンゼン, 放射性物質などの発癌性はよく知られているが, この外にも多くの癌原性薬物が存在する. 一方, 臨床的に用いられた, また用いられている薬剤の中にも発癌性の疑がわれている薬剤が存在する. 本論文はこれら癌原性物質としての薬剤について, 主に文献的に考察を加えさらに造影剤として用いられたトロトラストや, 32P, 131Iの放射性物質, 抗生剤としてのクロランフエニコール, 鎮痛消炎剤としてのフエニールブタゾンによる造血障害からの白血病発症, フエナセチン含有偏頭痛薬長期服用による腎盂上皮性腫瘍について述べ, さらにまた発癌性の疑われている, レセルピン, スピロノラクトンについて悪性腫瘍との因果関係について考察した. 最も発癌性が問題とされている, 性ホルモン剤, 抗腫瘍剤, 免疫抑制剤その他については次編に述べる.

収録刊行物

  • 医療

    医療 33 (1), 13-19, 1979

    一般社団法人 国立医療学会

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