Laser nephelometerによる血清C反応性たんぱく測定

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タイトル別名
  • Measurement of Serum C-Reactive Protein by Laser Nephelometer
  • Laser Nephelometer ニヨル ケッセイ C ハンノウセイ タン

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抄録

レーザー光線の光散乱強度で抗原濃度を測定するレーザーネフエロメーター法は, 従来の免疫学的方法に比べて精度も高く, 測定範囲も広いといわれ, IgG・IgA・IgM値およびC3・C4値の測定は日常検査法として広く普及してきたが, C-reactive protein (CRP)についてはあまり行われていない. 今回我々はCRPをハイランド社製レーザーネフエロメーターを使用測定する機会を得, 精密度, 正確度, および従来法である毛細管沈降法との相関を検討した. 精密度(n=20)は, 低濃度, 中濃度, 高濃度では, それぞれ, CV±8% (X=0.68mg/dl), CV±6% (X=3.50mg/dl), CV±4% (X=7.09mg/dl)の成績であつた. また正確度は回収率87.3%~100%の範囲であり, 従来法との相関はr=0.96と良好であつた. 本法は5μlの微量の検体量で測定可能であり日常検査としては十分満足できる検査法と思われた.

収録刊行物

  • 医療

    医療 35 (5), 469-472, 1981

    一般社団法人 国立医療学会

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