がんの免疫診断法

  • 向島 達
    国立がんセンター病院臨床検査部細菌免疫検査室
  • 大倉 久直
    国立がんセンター病院臨床検査部細菌免疫検査室

書誌事項

タイトル別名
  • Immunochemical Diagnosis of Cancer with Special Reference to Alphafetoprotein and Human Chorionic Gonadotropin
  • ガン ノ メンエキ シンダンホウ

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説明

癌の免疫診断法とは, 癌組織由来物質(あるいは, 癌によつて, 特異的に変動するものも含む)を抗原として用い, 免疫化学的手技によつて, 癌の診断を行おうとするものである. 現在までにそのほとんどが報告された. これらの物質は, そのほとんどが胎児蛋白である. 従つて現在, 最も重要なことは, 胎児蛋白の各種癌における出現頻度, 濃度を検討することである.<br>本論文においては, 国立がんセンター病院で開発した, あるいは, 測定を実際に行つている, アルフアフエトプロテイン(Alphafetoprotein, AFP)と絨毛性ゴナドトロピン(Human chorionic gonadotropin)について, 各種疾患における濃度, 頻度, 更に臨床への応用を中心にまとめた.<br>今後, 癌胎児抗原(CEA), 胎盤性アルカリフオスフアターゼ, α2Hなどの胎児関連抗原(Fetus related antigen)についても検討する必要があろう.

収録刊行物

  • 医療

    医療 29 (6), 585-595, 1975

    一般社団法人 国立医療学会

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