人工呼吸器を装着した筋ジストロフィー患者の入浴方法に関するアンケート調査

書誌事項

タイトル別名
  • The Questionnaire on the Procedure of Bathing Progressive Muscular Dystrophy Patients Supported by Respirator
  • キョウドウ ケンキュウ ハン ホウコク ジンコウ コキュウキ オ ソウチャク シタ キンジストロフィー カンジャ ノ ニュウヨク ホウホウ ニ カンスル アンケート チョウサ

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説明

2005年9月全国27施設の筋ジストロフィー病棟に対し, 人工呼吸器装着患者の入浴方法の実態についてアンケート調査を行った. 鼻マスクによる間欠的陽圧人工呼吸(以下NIPPV)患者の半分は, 呼吸補助なしで入浴していたが, 気管切開患者の83.2%は入浴時に何らかの呼吸補助が必要であり, その内訳は救急蘇生用バッグ用手補助呼吸が56.8%, 人工呼吸器装着が25.4%, 酸素投与が1%であった. 救急蘇生用バッグ補助に関しては臨機応変に対応でき, 準備・操作・移動が簡単でよいが, 人手がかかり, 介助者によって補助の仕方がばらつくなどの意見がでた. 人工呼吸器装着に関しては安定した呼吸が確保されて安心だが, 準備・移動に手間, 時間がかかり, 機械の故障や, 漏電, 感電の心配があるなどの意見がでた. 介助側, 患者側の意見に大差はなかった. 患者側からは人工呼吸器による補助を希望する意見が多かった. これらの意見を踏まえ, 人工呼吸器装着での入浴介助を導入する際には準備や移動の工夫, 安全確認手順の確立と機械の安全性に関する検討がさらに必要である.

収録刊行物

  • 医療

    医療 60 (12), 784-787, 2006

    一般社団法人 国立医療学会

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