向精神薬と併用抗パーキンソン剤の選択に関する臨床的研究

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タイトル別名
  • Clinical Studyof Antiparkinson Drugs used together with Psychotropic Drugs
  • コウセイシンヤク ト ヘイヨウ コウ パーキンソンザイ ノ センタク ニ カン

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説明

向精神薬に, 抗パ剤が併用されている実態を概括的にとらえ報告した. 調査は昭和48年から50年にわたり, 30の国立病院精神科が班員となり, アンケートに答えた.<br>結果1)抗パ剤は, アミノプロパノール系およびフエノチアジン系化合物が多く用いられていた.<br>2)抗パ剤の併用について, 賛否のある点を述べた. 班員施設では, 少量を適切に使用していた.<br>3)自律神経遮断剤と3環系抗うつ剤の副作用に対する抗パ剤の効果は, 類似した傾向を示した.<br>4)抗パ剤の併用や中断で, 精神症状が変化するばあいがあつた. 抗パ剤が, 向精神薬の効果に影響を与えるばあいがあると推定された.<br>5)遅発デイスキネジアの薬物療法は困難であつた.

収録刊行物

  • 医療

    医療 31 (4), 352-361, 1977

    一般社団法人 国立医療学会

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