エンザイムイムノアツセイによる血中インスリン測定法の検討

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タイトル別名
  • Evaluation of Insulin Enzymeimmuno assay
  • エンザイムイムノアツセイ ニヨル ケッチュウ インスリン ソクテイホウ ノ ケ

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抄録

臨床上, 血中インスリン測定は, Radioimmunoassayによる方法が広く行われているが, Isotopeを用いるための特殊機器, 設備, 制約の問題がある. 著者らの試行したSandwich法によるインスリンEnzymeimmunoassay(インスリンEIA kit・持田)は, この欠点を補える簡易法である.<br>RIA二抗体法との相関はr=0.952(n=175), Y=1.008X+2.754, 感度は5μu/mlであつた. 精度は, RIA二抗体法に比べやや劣る結果を得ているが, 経時的インスリン分泌パターンもRIA二抗体法によく一致し, 臨床的にも満足できるものと思われた.<br>本法は, RIA二抗体法ではみられない干渉物質の報告もあるが, Routin法としてRIAに劣るものではなく, RIAの大きな欠点を補える方法として有効であると思われた.

収録刊行物

  • 医療

    医療 33 (4), 375-379, 1979

    一般社団法人 国立医療学会

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