虚血性心疾患の心筋イメージングによる検討

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タイトル別名
  • Thallium-201 Myocardial Imaging in Ischemic Heart Disease
  • キョケツセイ シンシッカン ノ シンキン イメージング ニヨル ケントウ

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抄録

我々は今回対照, 狭心症, 心筋梗塞に対して201T1による心筋イメージングを行い次のごとき結果を得た. 狭心症患者16例中心筋イメージングで欠損部を発見されたのは2例のみであつたが, 心筋梗塞34例では28例に欠損部を認め, 24例は心電図診断の部位と一致した. 特に心筋梗塞発症後1年以内の患者では10例中全例に欠損像を認めることが出来た. また伝導障害のある患者または人工ペーシング中の患者においても心筋イメージングにより明瞭な欠損部を認めることが出来, 心電図及び心筋イメージングを併用することにより91.2%に心筋梗塞の診断が可能であつた. 心不全のある患者に対して行つた心筋イメージングは欠損部が大きく, また左心腔も拡大しており欠損部の発見率も9例中8例と高率であつた.

収録刊行物

  • 医療

    医療 33 (1), 45-48, 1979

    一般社団法人 国立医療学会

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