自然気胸の外科療法における最近の問題点

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タイトル別名
  • Some Problems on Surgical Treatment of Spontaneous Pneumothorax at Present
  • シゼン キキョウ ノ ゲカ リョウホウ ニ オケル サイキン ノ モンダイテン

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抄録

過去10年間の自験自然気胸症例240例を分析し, 最近著増している原因究明の一端とすべく, 過去2年4ヵ月間の自験開胸症例230例についてブレブの発生状況とその解析を行つた. すなわち自然気胸を除いた症例の20.6%にブレブが存在し(男性:28.7%, 女性:3.2%), その背景因子の種類とは余り相関はなく, 住居歴, 職業歴, 喫煙歴とも相関はなく, 40才以上の女性にはブレブの発生を認めなかつた.<br>治療上の問題点として, 我々の手術適応を述べると共に, 術後再発を繰り返した症例, 持続吸引中の一側性急性肺水腫などの特殊症例について注意を喚起すると共に, 治療上の最近の趨勢についても触れた.

収録刊行物

  • 医療

    医療 31 (11), 1229-1235, 1977

    一般社団法人 国立医療学会

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