心身医学的小児喘息治療における教育の意義

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  • シンシン イガクテキ ショウニ ゼンソク チリョウ ニ オケル キョウイク ノ

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抄録

本院に長期入院した喘息児67名及びその母親58名, コントロールとして腎疾患児32名及びその母親30名について, YGテスト, PCRテストを行い, 心理傾向を分析した.<br>喘息児では平凡型33%, 安定積極型10%であるのに比べ, 腎疾患児ではそれぞれ18%, 22%と明らかな差がみられた.<br>腎疾患児では低学年より高学年になるにつれて, 平凡型が33%から4%に減少しているのに比べ, 喘息児では30%から38%に増加していく傾向がみられた.<br>PCRテストでは母子間の「ずれ」が異常値を示すものが喘息児では15%, 腎疾患児では9%であつた.<br>繰り返し行つた検査では積極化したもの, 安定化したものの中に臨床的に改善した症例を多く認めた.<br>従つて教育においても積極化, 安定化に努める必要があると考えられた.

収録刊行物

  • 医療

    医療 31 (12), 1401-1404, 1977

    一般社団法人 国立医療学会

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