重症心身障害児の剖検例

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タイトル別名
  • Studies on Autopsy Cases of the Advanced Doubly-handicapped Children
  • ジュウショウ シンシン ショウガイジ ノ ボウケンレイ

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抄録

重症心身障害児の2剖検例について, 臨床的に, 病理学的に検討を加えて報告した.<br>第1例は周産期における脳の循環障害による後遺所見と, “てんかん”による二次的変化とがみられた. 第2例は主として神経細胞の移動異常を示し, 前例と同様に“てんかん”による二次的病変がみられた.<br>これまで我々が報告した14例についてみると, Prenatal, PerinatalあるいはPostnatalの病変がいりまじつて複雑な所見を呈しているが, 半数以上にPrenatalの変化がみられたことは注目に値する.<br>我々は重症心身障害児発生の原因を解明するためには, Prenatalの事象を十分に追求することを強調したい. その一つとして, 妊婦が服用する薬剤について少しく述べた. Prenatalの時期に有害な要因を除くときは, これら障害児の多くが発生しないですむと考える.

収録刊行物

  • 医療

    医療 31 (12), 1357-1364, 1977

    一般社団法人 国立医療学会

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