重症心身障害児の身体発育に関する縦断的観察

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タイトル別名
  • Somatic Development on Physically and Mentally Handicapped Children: A Longitudinal Study
  • ジュウショウ シンシン ショウガイジ ノ シンタイ ハツイク ニ カンスル ジ

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抄録

重症心身障害児施設に入所中の患児100名につき, 身体発育を縦断的に観察した. 患児の障害度は第2度6例, 第3度32例, 第4度62例であつた. 体重は, 第3度のものでは入所時-2S. D. 以上のものは15例(47%)であつたのに対し, 2年以上経つと-2S. D. 以上に留まつていたものは9例(28%)にすぎず, 一方第4度のものでは入所時-2S. D. 以上のものな19例(31%)であつたのに対し, 2年以後でも-2S. D. 以上に留まつていたのは3例(5%)と障害度の強いほど著明に体重の増加が悪かつた. また, 体型的にみると, 均衡のとれた体型のものが多く, やせ型を呈したものは14例でその大部分を痙直型第4度のものが占めた. 身長についても-3S. D. 以下の低身長のものは第3度で11例(34%), 第4度で44例(71%)と障害度の強いものほど低身長であつた. 性発育については, 初潮年令が9才10月から18才9月に及び一般女児に比して若干遅延していた.

収録刊行物

  • 医療

    医療 31 (12), 1437-1441, 1977

    一般社団法人 国立医療学会

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