胃粘膜4点生検法の検討

書誌事項

タイトル別名
  • Study on the Four Point Biopsy of Gastric Mucosa
  • イ ネンマク 4テン セイケンホウ ノ ケントウ トクニ チョウ ジョウヒ カ
  • (Especially on its Intestinal Metaplasia)
  • ―特に腸上皮化生を中心に―

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説明

胃粘膜腸上皮化生の発生, 進展および発癌母地としての問題を検討するには胃粘膜の経時的変化の追求が重要である. 今回佐野の提唱する胃粘膜4点生検法を220例に施行し, 主に腸上皮化生に関して検討を加えた. 術前に4点生検を行い手術された33例に, 腸上皮化生構築を行い, 術前の4点生検での読みと対応さすとよく対応した. 生検部位別, 年令別, 疾患別に検討を加えると, 手術胃や剖検胃を利用しての諸家の報告と同じ傾向を示した. 胃固有胃腺の萎縮と腸上皮化生とは深い関係を有し, 特に体部腺の萎縮と腸上皮化生とは有意の相関を示した. 胃粘膜4点生検法は経時的胃粘膜の追求の一方法として十分有用であると思われた.

収録刊行物

  • 医療

    医療 31 (3), 218-224, 1977

    一般社団法人 国立医療学会

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