下顎永久側方歯歯胚の三次元位置解析に関する研究

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タイトル別名
  • A Study to Analyse Three-Dimensional Positions of Permanent Mandibular Buccal Tooth Germs
  • カガク エイキュウ ソクホウ シシ ハイ ノ 3ジゲン イチ カイセキ ニカン

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抄録

下顎骨内の永久側方歯群ならびに第1大臼歯歯胚の正確な三次元位置の確認を目的として, 頭部X線規格写真と歯列模型とを同次元で取り扱う立体的解析方法について報告した。<BR>著者らが先に報告した2方向の頭部X線規格写真を用いる三次元計測法に基づいて, 正貌と45度斜方写真上でともにトレースできる歯胚上の計測点の三次元座標値を, 映像の拡大や歪みを取り除いて算出した。この結果, 本来三次元的実体でありかっ情報量の豊富な歯列模型を同次元で扱うことが可能となり, 頭部X線規格写真の解析から得られる歯胚の三次元位置を表わす基準平面として, 歯列模型から求められる乳臼歯咬頭頂の回帰平面を用いた。そしてさらに, これらの三次元座標値をXY, YZ, XZ各平面へ投影した歯胚展開図を描くことになり, 各下顎永久側方歯歯胚ならびに第1大臼歯と基準平面との関係を具体的に表現した。<BR>下顎永久側方歯歯胚を模した金属線モデルを用いて研究方法の正確性を確認したのち, Hellmanの咬合発育段階IIA, IICおよびIIIAに相当する3症例に本解析システムを適用して, それぞれ各歯胚の先行乳歯に対する位置, あるいは各歯軸が基準平面となす角度などについて考察した。

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