訪問看護ステーションにおける訪問看護実習受け入れに関する状況

書誌事項

タイトル別名
  • Circumstances of Home Care Agencies Undertaking Practice of Home Care Nursing for Undergraduate Nursing Students
  • ホウモン カンゴ ステーション ニ オケル ホウモン カンゴ ジッシュウ ウケイレ ニ カンスル ジョウキョウ

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抄録

目 的:訪問看護ステーションでの看護実習受け入れに関する現況と課題を明らかにする<br>方 法:8か所の訪問看護ステーションの実習指導担当者を対象にした半構成的面接調査.<br>結 果:実習受け入れ家庭の選定は, 条件なし, 学生の実習の困難性を考慮して選定, 学生の学びを考慮して選定, 療養者への効果を考慮して選定が抽出された. 学生実習が中止となった理由は, 実習が及ぼす療養者や家族への悪影響のため中止, 入院または病状不安定のため中止, 学生擁護のため中止, 家屋の実習不適切性のため中止が抽出された. 実習依頼時の在宅療養者・家族の反応は, 快諾, しかたなく承諾, 明瞭な返答, 拒否, 実習のイメージがつかない, があげられた. 実習を受け入れての療養者・家族側の反応は, 学生に対する期待, 不満なし, 学生の態度への不満があげられた. 実習生や実習指導に対する訪問看護師の反応は, 賞賛と感謝, 指導のやりがい, 看護師の負担や実践面への支障についての不満, 学生の態度面への不満, 学生の力量不足の指摘があげられた. 実習運営に関する困難として, 訪問スケジュールの検討は一苦労, 複数の教育機関への対応, 学生の送迎は大変, があげられた.<br>結 論:実習指導課題は, 訪問看護の特徴を意識して学生のレディネスを高めること, 特殊な環境で実習する学生の立場や状況を訪問看護師と共有し指導を行うこと, 周辺地域での看護教育機関間の連携強化が示唆された.

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参考文献 (3)*注記

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