感水紙を用いた薬液付着度指数とモモ灰星病およびカンザワハダニに対する防除効果の関係

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タイトル別名
  • Relationship Between Chemical Adhesion with Water-Sensitive Papers and Control Effect for Peach Brown Rot Caused by <i>Monilinia fructicola </i>and Kanzawa Spider Mite <i>Tetranychus kanzawai </i>Kishida
  • カンスイシ オ モチイタ ヤクエキ フチャクド シスウ ト モモ ハイボシビョウ オヨビ カンザワハダニ ニ タイスル ボウジョ コウカ ノ カンケイ

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抄録

<p>これまで,果樹の病害虫防除に関して,感水紙を用いた樹体への薬液付着の検討がなされているが,個々の病害虫に対して感水紙の薬液付着度指数と防除効果の関係は明らかにされていない.そこで,モモの主要な病害虫であるモモ灰星病およびカンザワハダニを対象として,感水紙の薬液付着度指数と防除効果の関係を検討した.その結果,モモ果実において,イプロジオン水和剤1,500 倍の薬液付着度指数が4 以下の場合,灰星病に対する防除効果が劣る割合が高く,ミルベメクチン乳剤1,000 倍の薬液付着度指数が3.2 以下の場合,カンザワハダニに対する防除効果が劣る割合が高かったため,薬液付着度指数が4 以下とならない薬剤散布が必要と考えられた.また,モモ1 樹当たり16 か所に設置した薬液の付着を調査するパネルにおいて,灰星病およびカンザワハダニに対する防除効果を確保するためには,パネルの平均点が8 より大きくなる薬剤散布が必要と考えられた.</p>

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