福島県におけるワタアブラムシの不完全生活環の推定

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タイトル別名
  • Estimation of Anholocyclic Form of the Cotton Aphid, <I>Aphis gossypii</I> Glover, in Fukushima Prefecture
  • フクシマケン ニ オケル ワタアブラムシ ノ フカンゼン セイカツカン ノ ス

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抄録

福島県におけるワタアブラムシの不完全生活環の推定を行った。圃場での密度調査の結果, オオイヌノフグリでの有翅型成虫の飛出時期とジャガイモでの有翅型成虫の飛出時期, およびジャガイモでの有翅型成虫の飛出時期とウリ科作物での飛来時期が一致した。また, 室内で寄主転換試験を行った結果, 供試虫はオオイヌノフグリからナス科作物に寄主転換したがウリ科作物へは寄主転換せず, また, ナス科作物, ウリ科作物では相互に寄主転換した。これらのことから, オオイヌノフグリで胎生虫で越冬したワタアブラムシの生活環の一つとして, オオイヌノフグリからジャガイモへ, 次に, ジャガイモからウリ科作物への移動が推定された。さらに, これらのことから, ワタアブラムシの寄主特異性を示すナス科寄生, ウリ科寄生のバイオタイプの存在については再検討が必要であろうと考えられた。

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