イネばか苗病の多発圃場が周辺圃場の種子保菌率に及ぼす影響
書誌事項
- タイトル別名
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- Effect of “Bakanae” Disease Outbreak on Infected Rice Seed Ratio in Surrounding Paddy Fields
説明
イネばか苗病多発圃場を起点とし, そこから500m地点までの様々な距離にある周辺圃場で採種した籾について, 育苗試験により発病苗率を調査し, 多発圃場からの胞子飛散による影響を検討した. また, 無発病圃場に発病株を移植し, 同様の方法で, 伝染源が少ない場合の周辺株への影響を調べた. 多発圃場からの距離別の発病苗率は, 多発圃場から100mまでの間で急激な減少が見られ, それ以上では, 発病苗率はあまり高くはないものの発病は認められたが, その変動は大きかった. また, 伝染源が少ない場合の周囲株における保菌状況は, 半径2mの間で大きく減少した. これらのことから, 多発圃場から飛散したイネばか苗病菌の胞子が大きく影響を及ぼす範囲は, 多発圃場から100m付近までであり, 発病がごく小規模の伝染源による場合は, その影響は近接した範囲に限定されるものと推察された.
収録刊行物
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- 北日本病害虫研究会報
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北日本病害虫研究会報 2007 (58), 25-29, 2007
北日本病害虫研究会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001206345455232
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- NII論文ID
- 130004333478
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- ISSN
- 21854114
- 21854149
- 0368623X
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可