福島県浜通り地方におけるハスモンヨトウの定着

書誌事項

タイトル別名
  • Colonization of the Common Cutworm, <I>Spodoptera litura</I> in the Hamadohri District of Fukushima Prefecture
  • フクシマケン ハマドオリ チホウ ニ オケル ハスモンヨトウ ノ テイチャク

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抄録

福島県ではこれまで見られなかったハスモンヨトウによる大きな被害が, 1991年8月以降, 施設園芸地帯で認められるようになった。そこで, 1992年から1995年にかけて浜通り地方での本種の発生実態を調査した。その結果, いわき市のイチゴ施設内で越冬していることが確認された。また, 当初発生の少なかった浜通り北部の園芸地帯でも, 年々被害が増加する傾向が見られた。さらに, 1995年には, 浜通り北部でも施設越冬の可能性が示された。浜通り地方での被害および分布域の北上には, 施設内での越冬が重要な役割をしていることが示唆された。

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