施設栽培シシトウのミカンキイロアザミウマ防除に有効なアカメガシワクダアザミウマの放飼頭数

  • 櫻井 民人
    農業・食品産業技術総合研究機構東北農業研究センター
  • 勝山 直樹
    岐阜県農業技術センター
  • 津田 新哉
    農業・食品産業技術総合研究機構中央農業総合研究センター

書誌事項

タイトル別名
  • The Effective Number of <i>Haplothrips brevitubus </i>Adults Released to Control <i>Frankliniella occidentalis </i>on a Variety of Green Pepper Grown in Greenhouse
  • シセツ サイバイ シシトウ ノ ミカン キイロ アザミウマ ボウジョ ニ ユウコウ ナ アカメガシワクダアザミウマ ノ ハナシガイ アタマカズ

この論文をさがす

抄録

<p>施設栽培シシトウにおいて害虫アザミウマ類に対するアカメガシワクダアザミウマの効果的な放飼頭数を検討した.ポット株へのミカンキイロアザミウマ成虫の放飼7 日後,アカメガシワクダアザミウマ成虫を異なる頭数(4,6,8 頭/株,各区雌雄同数)で放飼したところ,ミカンキイロアザミウマの密度はすべての放飼区で対照区(天敵無放飼区)に比べて低く維持されたが,4,6 頭放飼区では8 頭放飼区に比べてミカンキイロアザミウマ密度が時間の経過とともに上昇した.シシトウ被害果の発生も同様であった.アカメガシワクダアザミウマは6,8 頭放飼区で多く観察されたが,成虫密度は6 頭放飼区より8 頭放飼区で高い傾向があった.これらの結果は,施設栽培シシトウにおいてミカンキイロアザミウマ密度を低く維持するためには,アカメガシワクダアザミウマを株あたり8 頭放飼し,成虫密度を高く維持することが効果的であることを示している.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ