バレイショデンプン粕中に含まれるジャガイモ粉状そうか病菌の生存に及ぼすサイレージ発酵の影響

  • 中山 尊登
    農業・食品産業技術総合研究機構北海道農業研究センター
  • 村井 勝
    農業・食品産業技術総合研究機構北海道農業研究センター

書誌事項

タイトル別名
  • Effect of Silage Fermentation on Survival of <i>Spongospora subterranea </i>Contaminated in Potato Grounds
  • バレイショデンプン カス チュウ ニ フクマレル ジャガイモフンジョウソウ カ ビョウキン ノ セイゾン ニ オヨボス サイレージ ハッコウ ノ エイキョウ

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抄録

<p>バレイショデンプン粕(以下デンプン粕)のサイレージ発酵がジャガイモ粉状そうか病菌(以下粉状そうか病菌)の生存に及ぼす影響を調査した.粉状そうか病菌を人工接種したデンプン粕(以下接種デンプン粕)をペール缶に無接種デンプン粕とともに埋め込んで密封後,温度条件が異なる調査室,ガラス網室またはガラス温室内にそれぞれ静置してサイレージ発酵させた.ペール缶内の底面,側面,上面,中心部に埋め込んだ接種デンプン粕を3,6,9,12 ヶ月後に取り出し,粉状そうか病菌の生存を調査した.その結果,乳酸菌資材を添加し,加温されたガラス温室内で6 ヶ月以上発酵させた接種デンプン粕から粉状そうか病菌は検出されず,死滅したと考えられた.これらのデンプン粕ではpH は3.1 まで低下し,酢酸および乳酸濃度はそれぞれ0.2〜0.4%,1.0〜1.5%に達しており,これらによる複合的な作用が粉状そうか病菌の死滅の一因と推測された.</p>

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