ヤマイモの褐斑根腐病 (新称) の発生

書誌事項

タイトル別名
  • Occurrence of Brown Spot of Chinese Yam, Caused by <I>Cylindrocarpon destructans</I> (Zins.) Scholten
  • ヤマイモ ノ カッパン ネグサレビョウ シンショウ ノ ハッセイ

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説明

1990年3月に北海道帯広市で貯蔵中のヤマイモ根部に褐色の斑点が多数生ずる病状が多発した。本症状からの分離菌はその形態的特徴および生育適温からCylindrocarpon destructans (Zins.) Scholtenと同定され, 本邦では未報告の病害であることから, ヤマイモの褐斑根腐病と呼称したい。本病菌の土壌からの検出には駒田培地の利用が可能であった。土壌中の菌量は収穫前の10月以降に増加し, 同時に新芋の側根で保菌率の増加が認あられた。しかし, 収穫時の症状は明らかでなかった。このことから本病菌は生育後半に側根に感染し, 主として貯蔵中に病斑が拡大すると考えられた。

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