キュウリホモプシス根腐病に対する土壌還元消毒の効果の持続性

  • 近藤 誠
    宮城県農業・園芸総合研究所 現在:宮城県農林水産部農産園芸環境課
  • 永野 敏光
    宮城県農業・園芸総合研究所 現在:宮城県病害虫防除所
  • 小野寺 康子
    宮城県農業・園芸総合研究所
  • 辻 英明
    宮城県農業・園芸総合研究所

書誌事項

タイトル別名
  • Continuous Effects of Reductive Soil Disinfection on Black Root Rot of Cucumber
  • キュウリホモプシス ネグサレビョウ ニ タイスル ドジョウ カンゲン ショウドク ノ コウカ ノ ジゾクセイ

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抄録

<p>宮城県の施設キュウリでは抑制栽培と(半)促成栽培の年2 作体系が多いため,ホモプシス根腐病発生圃場では,作付け毎に土壌消毒を実施するには負担が大きい.そこで,キュウリホモプシス根腐病に対する土壌還元消毒の防除効果の持続性について調査した.米ぬか,脱脂米ぬかおよびコーヒー残渣を用いて,抑制栽培前に土壌還元消毒を実施したところ,抑制栽培と2 作目の半促成栽培まで萎凋株は発生せず防除効果が持続することが明らかとなった.一方,2 作目終了後の根部発病度は高く,偽子座の形成が認められることから,3 作目までの防除効果は持続しないものと推察された.このことから,施設栽培において抑制栽培と(半)促成栽培の年2 作体系の場合,本病に対して毎作の土壌消毒ではなく,年1 回,抑制栽培前に土壌還元消毒を実施することで,本病を効率的に防除できると考えられた.</p>

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