北海道における水稲採種ほ周辺でのばか苗病発生時の採種の可否

  • 長浜 恵
    北海道立総合研究機構 農業研究本部 上川農業試験場 現在:北海道立総合研究機構 農業研究本部 十勝農業試験場

書誌事項

タイトル別名
  • Propriety of Seed Production when Bakanae Disease Occur around the Rice Seed Production Field in Hokkaido
  • ホッカイドウ ニ オケル スイトウ サイシュホシュウヘン デ ノ バカナエビョウ ハッセイジ ノ サイシュ ノ カヒ

この論文をさがす

抄録

<p>イネばか苗病の発生源から異なる距離にある水田で採取した種籾を翌年播種し,本病の発病苗率を調査 した.その結果,発生源からの距離に比例して発病は少なくなり,50m~100m 以上離れると発病苗率は急激に低くなった.このことから,発生源から少なくとも100m 以遠では,ばか苗病菌の分生子の飛散は少なく,保菌籾率に及ぼす影響は小さいと考えられた.この結果を参考にして,北海道では,出穂後の採種ほ審査時に,採種ほの周辺ほ場にばか苗病発病株があった場合,その株から100mの範囲内の採種ほ内の株からは採種しないこととした.また,採種ほの周辺ほ場でばか苗病の発生程度が少発生以上認められる場合は,採種ほに最も近い発病株から200mの範囲内の採種ほ内の株からも採種しないこととした.</p><p></p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ