屋外暴露試験廃材を用いて作製したパーティクルボードの物性評価

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タイトル別名
  • Physical Properties of Particleboard Made from Wooden Waste after Outdoor Exposure Test
  • オクガイ バクロ シケンハイザイ オ モチイテ サクセイ シタ パーティクルボード ノ ブッセイ ヒョウカ

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抄録

屋外暴露試験を経た合板を原料にパーティクルボード(PB)を作製し,その物性を評価することで,廃材を木質材料に再利用した際の材料性能への影響を検討した。気象条件の異なる旭川市,能代市,つくば市,真庭市,都城市の5カ所で1,3,5年の屋外暴露を経たカラマツ構造用合板を,暴露に伴う重量減少の程度などから3水準に分け,それらを原料にPBを作製し,力学的性能や24時間吸水による厚さ変化などを評価した。屋外暴露された原料から得たPBは,未暴露の合板を原料にしたものに比べ,暴露年数の増加とともに表面色が暗色化するものの,力学的性能に大きな差は見られなかった。一方,吸水率と厚さ膨張率の関係には差が見られないものの,暴露年数の増加とともに吸水率が低下する傾向が見られた。いずれにしても,5年間の屋外暴露を経た合板をPBの原料としても,得られるボードの物性が大きく低下することはないことが確認された。

収録刊行物

  • 木材学会誌

    木材学会誌 56 (6), 405-411, 2010

    一般社団法人 日本木材学会

参考文献 (17)*注記

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