Hailwood & Horrobin理論に基づく竹材の水分吸着挙動の解析

書誌事項

タイトル別名
  • Analysis of Water Adsorption of Bamboos on the Basis of Hailwood & Horrobin Theory

抄録

代表的な国産竹材であるマダケ, モウソウチク, ハチクについて, 吸湿性を測定しHailwood & Horrobin理論に基づいてその吸着挙動を解析した。<br>水分吸着特性は用いた3種の竹材で異なり, その吸湿性はマダケ<モウソウチク, ハチクであり, 油抜きしたマダケの吸湿性が低かった。部位別でみるといずれの竹種も内側>外側の吸湿性を有した。しかし, アルカリ抽出処理を施すことで, これらの竹種間および部位間の差異はなくなった。このことから, 竹種および部位間の差異が含まれる抽出物の含量に依存するものであることが明らかになった。Hailwood & Horrobin解析に基づいた抽出処理前後および抽出処理過程における吸着サイト数1/Wの変化と, 抽出過程における1/Wと乾燥吸着媒への水蒸気吸着反応の平衡定数K1K2との関係から, 吸湿性の変化が抽出物の溶脱だけでなく溶脱に伴う実質内のクラスタ形成可能領域の生成が関与していると推察された。

収録刊行物

  • 木材学会誌

    木材学会誌 51 (6), 372-379, 2005

    一般社団法人 日本木材学会

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (6)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001206352104960
  • NII論文ID
    130004468873
  • DOI
    10.2488/jwrs.51.372
  • COI
    1:CAS:528:DC%2BD2MXhtlGiurrN
  • ISSN
    18807577
    00214795
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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