剛体ばねモデルによる集成材の曲げ破壊係数の推定

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タイトル別名
  • Predicting the Modulus of Rupture of Glued-Laminated Beams by the Rigid Bodies-Spring Model

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説明

こんにち, 集成材の曲げ破壊係数 (MOR) 予測に際し, モンテカルロシュミレーションを採用した確率モデルの適用が実用化されている。<br>一方, 別の解析方法でMORを求めることも意義があると思われ, 本報告では, 剛体ばねモデル (RBSM) を適用して集成材の弾塑性解析を行って, 荷重-撓み関係, 弾性限度曲げ応力 (σp), MORを推定することを試みた。<br>なお計算は, 次のような仮定のもとで行われた。<br>1) 集成材を多層重ね梁とみなす。<br>2) 集成材の軸方向ばね要素に対する剛性方程式としては, 単純梁の曲げに関するそれを, 材背方向のばね要素に対しては, 2次元平面応力問題に関するそれを用いた。<br>3) 梁の破壊条件式として, 曲げモーメントと軸力に関する2次式用いた。<br>上記, 解析方法の妥当性を検証するために, σp, MORに関する本計算値と, 既往の実測値, 計算値と比較検討したところ, 前者は後者によい適合性を示した。<br>それ故, 本研究のRBSMによる解析手法は, 集成材の曲げ特性推定に対し適用可能であることが分かった。

収録刊行物

  • 木材学会誌

    木材学会誌 51 (5), 303-310, 2005

    一般社団法人 日本木材学会

参考文献 (2)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001206352550656
  • NII論文ID
    130004468865
  • DOI
    10.2488/jwrs.51.303
  • ISSN
    18807577
    00214795
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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