北上山地準平原土壌に関する研究 (1)

書誌事項

タイトル別名
  • Pedological Studies on Soil of Kitakami Massif, North Japan (1)
  • ヒラニワ ドジョウ ニ ツイテ
  • 平庭土壌について
  • On the Soils of Hiraniwa Pass, Iwate Prefecture

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説明

北上山地は主として古生層,中生層および花崗岩によって構成され,準平原地形を呈し,平坦ないし緩斜面が広く発達し,準平原には黒色土壌が普遍的にあらわれている。この報告は,北上由地北半の平庭地区(海抜高約850m) の黒色土壌について,士壌生成的,とくに母材的観点からとりまとめたものである。<br> 平庭地区の準平原に発達している黒色土壌は,この地区の基層をなしている花崗岩風化物を母材とするものではなく,その上部に堆積した火山放出物を母材としている。火山放出物は,上部から,火山ガラス,スコリアを主とするもの (I層),浮石を主とするもの (II層),浮石を主とし,古生層および花崗岩円礫を混入するもの (III層)の3層に区分される。とくに, III層の堆積については,水成堆積的な特徴が認められるところから,北上準平原の母材堆積については,地質的解明を必要とする問題が残されている。

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