崩壊土砂の流下による山腹面の荒廃に関する研究

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タイトル別名
  • A Study of Mountain-side Denudation due to Flow Down of Landslide Soil
  • ホウカイ ドシャ ノ リュウカ ニ ヨル サンプクメン ノ コウハイ ニ カンスル ケンキュウ

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抄録

昭和47年7月,愛知県西三河地方に300mmを越す集中豪雨があり,多数の崩壊が発生し,その崩壊土砂が大災害をもたらした。そこで空中写真により調査した結果,次のようなことがわかった。<br> 1) 崩壊地および崩壊土砂によって引き起こされる侵食地は地質と密接な関係があり,谷の発達状況は地質の差を表わしていた。<br> 2) 崩壊土砂によって引き起こされる侵食地は数量的には崩壊地よりも少なかったが,面積的には崩壊地とほぼ等しかった。<br> 3) 侵食地は一次谷に多く発生していた。<br> 4) 崩壊地規模分布はポアソン分布に従い,また0.01ha当りの崩壊によって引き起こされる侵食地の規模分布も崩壊地の場合と同じ傾向を示した。

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