ヒノキとサワラの種間雑種の花粉母細胞の減数分裂

書誌事項

タイトル別名
  • Meiotic Observations in the Pollen Mother Cell of Interspecific Hybrid between <i>Chamaecyparis obtusa</i> and <i>C. pisifera</i>
  • ヒノキとサワラの種間雑種の花粉母細胞の減数分裂〔英文〕
  • ヒノキ ト サワラ ノ シュカン ザッシュ ノ カフン ボサイボウ ノ ゲンス

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抄録

ヒノキ×サワラの次代には初生葉の展開段数と普通葉の形がヒノキに似たものと,ヒノキとサワラの中間型のものとがある。筆者はヒノキ×サワラの子供で,普通葉の形がヒノキに似た一個体の花粉母細胞の減数分裂を調べた。この個体の第一分裂中期においては8飼の二価染色体と6個の一価染色体 (8II+6I) がみられた。これに対してヒノキとサワラの両方とも11対の二価染色体がみられた。以上の結果は,この翻体が雑種であり, 11の染色体のうち8個が相同で3飼が非相同であることを示す。雑種の花粉母細胞第一分裂の後期においては,二価染色体と一価染色体は紡錘糸中に存在するが,一価染色体は赤道面からはなれ,二価染色体の外側に位置している。雑種の減数分裂において,一極染色体は任意の数で両極に配分される。第二分裂中期では, 22の染色体が10と12に分かれる場合がみられた。雑種の花粉形成過程では四分子のほかに,五分子,六分子,七分子が観察された。

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