ヒノキ人工林の非同化器官による呼吸消費

書誌事項

タイトル別名
  • Respiration Consumption by Woody Organs in a <i>Chamaecyparis obtusa</i> Plantation
  • ヒノキ人工林の非同化器官による呼吸消費〔英文〕
  • ヒノキ ジンコウリン ノ ヒ ドウカ キカン ニヨル コキュウ ショウヒ エイ

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説明

18年生ヒノキ人エ林 (1974年現在)の非同化器官の呼吸消費について研究した。非同化器官各部の現存量および生長量は,幹で37td. wt/haおよび8.4td. wt/ha・yr,枝で6.1および1.4, 根で16および3.8であった。したがって,本林分の非同化器官全体での現存量および生長量は59td. wt/haおよび14td. wt/ha・yrである。幹と細根を除いた根の単位生重当りの呼吸速度は,それらの周囲長の増大に伴って減少した。枝の呼吸速度は上層部の枝ほど高かった。1本の木の幹と細根を除いた根の呼吸量は, YODAらの方法で推定された。細根の林分呼吸量は呼吸速度に現存量を乗じて,また枝の林分呼吸量は層別呼吸速度と対応する現存量密度を考慮して推定された。呼吸の温度係数は,幹で3.7,枝で3.6,細根を除いた根で3.3,細根で3.4であった。年呼吸消費量は,幹で6.1td. m./ha・yr, 枝で1.6, 根で2.8 (細根のみで0.97) であった。したがって,本林分の非同化器官による隼呼吸消費量は10td. m,/ha・yrとなった。総非同化部呼吸量に占める各器量の呼吸量の割合は,幹で58%, 枝で15%, 根で27%であった。

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