作業道の路面上を流れる雨水量の解析

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タイトル別名
  • Analysis of runoff from a logging road
  • サギョウドウ ノ ロメンジョウ オ ナガレル ウスイリョウ ノ カイセキ

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抄録

合理的な作業道路面排水施設の計画・設計に役立つ資料を得るため,試験地を設けて横断排水溝から流出する雨水量と降雨強度を測定した。これらのデータから,カルマンフィルタを使い逐次変動する路面上の雨水量と路面から排水される水量との比すなわち路面流出率,および道沿い流域から路面上へ流出する地表流の流路長すなわち道沿い流域流出幅を求め,特性曲線法により流出量を計算した。なお,路面流出率が1.0以上になる場合に道沿い流域からの流出が生じるとした。その結果,計算値と実測値はほぼ一致し,以下の3点が明らかになった。 (1)路面の粗度係数は,敷砂利がある路面で0.18~0.2sec/m1/3,敷砂利がない路面でO.05sec/m1/3である。 (2)路面乾燥時以外には,締固められた路面では0.04~0.1mm/min以上,新設路線で0.1mm/min以上の降雨強度により路面からの流出がはじまる。路面流出率の見かけの最流大値は2.3である。 (3)道沿い流域の土壌の湿潤時に尾根沿いの路線では降雨強度0.7mm/min以上,中腹以下の路線では0.3mm/min以上の降雨強度により道沿い流域から流出がはじまる。道沿い流域流出幅の最大値は1.7mである。

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被引用文献 (2)*注記

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