セラードにおけるダイズ根群分布の表層化とその原因 II 開墾後の経過年数が根群分布に及ぼす影響
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- 川崎 弘
- 農業技術研究所
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- 岩田 文男
- 熱帯農業研究センター
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- メスキータ フィーリョ マノエル V.
- セラード農牧研究センター
書誌事項
- タイトル別名
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- Distribution of Soybean Roots in Cerrado Soils of Brazil : Concentration in Upper Layers
- 第2報 開墾後の経過年数が根群分布に及ぼす影響
説明
セラードのダイズ栽培において, 開墾後の経過年数の短い圃場では, 主根がよく伸長肥大し, 根群は表層だけでなく下層まで深く分布したのに対し, 開墾年次の古い圃場では主根の伸長肥大が劣り, 代って地表近くの分枝根がよく発達し, 根群が表層化する傾向が観察された.この現象を土壌要因との関連において調査した結果, セラードの土壌におけるダイズ根群分布の表層化は, 従来から言われているように土壌の酸性や交換性Alの阻害作用に起因しているのではなく, 施肥りん酸とCaが耕土層に集積して, 下層との間にこれら成分の著しい落差が生じることによって惹起されていると推論された.
収録刊行物
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- 熱帯農業
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熱帯農業 28 (1), 51-57, 1984
日本熱帯農業学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001206360358144
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- NII論文ID
- 130004373097
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- ISSN
- 21850259
- 00215260
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可