運転者の心理的生理的反応に基づく林道幾何構造の評価

書誌事項

タイトル別名
  • Studies on evaluation of geometrical design of forest roads by driver's psychological and physiological response
  • 運転者の心理的生理的反応に基づく林道幾何構造の評価--山岳林道の線形表現法と最高血圧の変動
  • ウンテンシャ ノ シンリテキ セイリテキ ハンノウ ニ モトズク リンドウ キ
  • 山岳林道の線形表現法と最高血圧の変動
  • Alignment description of forest roads in mountain areas and variation in systolic blood pressure

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説明

林道の幾何構造を人間工学的に評価するため,運転者の心理的生理的負担を最高血圧の変動値で表し,その関係を明らかにしようとした。路線の一定区間長を人間工学的に評価する手法は確立されていない。そこで,その区間の線形を表現する方法を実験的に選択した。構造規格の異なる既設林道に延長800m前後,13路線区を実験対象として設定した。走行実験による被験者の最高血圧増加数と9種類の線形表現法との相関性を比較した。この結果,視距率(各曲線部で計測した視距を累計した値と区間長との比),曲線長率2(区間内の曲線長総和とIP間距離総和の比),交角総和率(曲線交角総和と区間長の比)の線形表現法に高い相関性がみられた。とくに,「視距率」と高い相関性がみられ,「視距率」が線形表現法として最良であると判断できた。視距率100%以上の路線での最高血圧上昇はわずかに10mmHg前後であるが,約50%にまで低下すると40 mmHgにも達し,林道の線形として許容されない範囲であることを指摘することができた。

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参考文献 (18)*注記

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